心積は赤い色をしており、幼虫はヘソの上から心臓へ移動して成長するとされました。この虫が宿ると宿主の両ほほが赤くなり、コゲくさいにおいを好み、苦い味を好むようになると信じられていました。

基本情報

名前(読み方)心積(しんしゃく)
別名(読み方)伏梁(ぶくりょう)
形状顔面型・岩石型
虫の居所ヘソの上〜心臓

虫の特徴(外観・習性など)

  • 外観:赤色
  • 成長段階:心臓は赤い血を作り出し、この虫はそこで大きく成長する

虫の起こると(宿主への影響)

  • 肌色: 両のほほが赤らむ
  • 嗅覚: コゲくさいにおいを好む
  • 味覚: 苦い味を好む
  • 性格: いつもヘラヘラと笑うようになり、精神力も弱まる

虫の抑え方(対処法)

  • 鍼術: 口伝にて伝えられるコツがいる

その他

五行(ごぎょう)という考え方では、心臓は「火(ひ)」にあたり、その色は赤とされています。だから昔の人は、「心積」も赤いと考えていました。また、胸から上腹部のあたりは「人気(じんき)」、つまり心や意識が宿る場所とされていたのです。