脾積は オオカミのような顔を持ち、足がなく胴体は黄色で耳が青い虫でヘソの周囲にすむとされました。女性に多く現れ、長血(過多月経)や白血(おりもの)を引き起こし、腰の不調をもたらすと信じられていました。
基本情報
| 名前(読み方) | 脾積(ひしゃく) |
| 別名(読み方) | 痞気(ひき) |
| 形状 | 獣型 |
| 虫の居所 | ヘソの周囲 |
虫の特徴(外観・習性など)
- 外観:オオカミのような顔で足はなく、胴は黄色、耳は青い。
- 胴体の中心部にヘソを模した赤い五角形の模様がある
虫の起こると(宿主への影響)
- 性別:女性に多い。成虫は長血(過多月経)や白血(オリモノ)を引き起こし、腰の不調をもたらす
- 肌色: 宿主の顔色が黄ばむ
- 嗅覚: 強いにおいを嫌うが、生臭い悪臭は好む
- 味覚: 甘い味を好む
- 性格:いつも鼻歌を口ずさむ
- 時期:土用(夏と秋の間の蒸し暑い時期や季節の変わり目)に変調を来たしやすい
虫の抑え方(対処法)
- 鍼術: ヘソの周囲にほどこすとされた
その他
五行(ごぎょう)という考え方では、ヘソは体のまん中にあるので「土」にあたります。方角でいえば中央です。そのため昔の人は、季節の変わり目を意味する「土用(どよう)」の時期に、ヘソのあたりが不調を起こしやすいと考えていました。