基本情報
初めまして。Mushi-Usagiと申します。博士(医学)として研究や教育に携わりながら、個人でこのサイト「針聞書の世界」を運営しています。普段はデータや数値と向き合うことが多いのですが、たまたま旅行でであった「針聞書」に惹かれ、このサイトを始めました。
運営目的
このサイトは、江戸時代の医書『針聞書(はりききがき)』をきっかけに、当時の医学の考え方の面白さを伝えることを目的にしています。
始まりは、妻と訪れた九州国立博物館で偶然『針聞書』が展示されていたことでした。ページに並ぶのは63種類の腹の虫たちでした。研究室で数値やデータを扱う日常からすると、その虫たちはとても不思議で、こちらに語りかけてくるように感じました。現代医学とは違う病の解釈を知ることで、当時の人びとの世界観に触れられるのが魅力です。
このサイトでは、まず図を楽しむことを大切にしています。病を虫として解釈することで描かれた姿形や色に観察する目を向けることで、似ているようで少しずつ違う虫たちの個性が浮かび上がってきます。当時の医学だけでなく物事の考え方も反映されている点も面白いです。
そして、もっと知りたいと思った方には、実物を見に行くことをおすすめします。太宰府駅から参道を抜けて歩けば10分ほどで博物館にたどり着きます。(※展示は入れ替わるため、最新情報は必ず九州国立博物館の公式サイトでご確認ください)
経歴
博士(医学)。研究と教育に携わりながら、余暇に古い図や史料を読むことを楽しんでいます。このサイトでは、創作ではなく史料の紹介に徹し、安心して読んでいただける記事づくりを心がけています。
目標
このサイトの目標は、記事を通じて『針聞書』や“腹の虫”に興味を持ってもらうこと。そして、その関心が実際に九州国立博物館を訪れるきっかけになれば嬉しいと思っています。