針聞書の虫たち
The World of Harikikigaki
普段は医学博士として研究や教育に携わるかたわら、古い図や史料を眺めることを楽しんでいます。旅行で偶然出会った『針聞書』に強く惹かれ、このサイトを始めました。
ここでは63種類の“腹の虫”を中心に、当時の医学や世界観をわかりやすく紹介しています。記事を通じて興味を持ち、九州国立博物館で本物を見に行くきっかけになればうれしいです。
針聞書の虫たち
胸虫は様々な形を持つ虫で胸部にすむとされました。この虫が胸を移動する際に強い痛み...
針聞書の虫たち
肝の聚は白蛇のような姿で耳と尾の先が赤い虫で肝臓にすむとされました。激しく怒った...
針聞書の虫たち
脾の聚は岩石のようにどっしりとした姿で非常に大きな口を持つ虫で脾臓にすむとされま...
針聞書の虫たち
牛癇は猛牛のような姿で腹と尾が赤く、それ以外は白い外観で肺にすむとされました。こ...
針聞書の虫たち
馬癇は 馬のような姿で頭・首・背が真っ赤に染まり、二本の長い赤いヒゲを持つ虫で心...
針聞書の虫たち
腎積はイノシシに似て背が白く腹が赤い虫で、ヘソの下にすみ絶えず体内を動き回るとさ...
針聞書の虫たち
肝積は 二本の長いヒゲを持ち、女性の乳房のような形をした虫で、左の脇腹から胸の両...
針聞書の虫たち
脾積は オオカミのような顔を持ち、足がなく胴体は黄色で耳が青い虫でヘソの周囲にす...
針聞書の虫たち
心積は赤い色をしており、幼虫はヘソの上から心臓へ移動して成長するとされました。こ...
針聞書の虫たち
肺積は白色で鼻が大きく、成虫になると肺を覆い尽くすとされました。宿主は肌が色白に...